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夏の内窓の効果は?「あり・なし」で窓際温度が約5℃も違った|代表宅で実測

窓の様子:南東面1


夏の内窓の効果は?「あり・なし」で窓際温度が約5℃も違った|代表宅で実測

「内窓は冬の寒さには効きそうだけど、夏の暑さにも本当に効果があるの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。

そこで今回は、私の自宅の同じ窓で「内窓あり」と「内窓なし」の状態をつくり、夏の朝、実際に窓際の温度を測ってみました。

結果から先にいうと、測定条件をそろえた状態では、 内窓あり27.1℃、内窓なし33.0℃。 その差は5.9℃ありました。

さらに左右の条件を入れ替えて測っても、29.5℃と34.4℃で4.9℃差

自宅での簡易的な実験ではありますが、想像していた以上にはっきりした違いが出ました。


こんにちは!住工房スパイスのブログにご訪問いただきありがとうございます。

私たちは「何か地球にいいことできるかな?」を合言葉に、断熱リフォームやエコリフォームを通じて地球環境と次世代の子どもたちの未来を守る家づくりに取り組んでいます。

このブログでは、「住んで快適」「使ってエコ」を実現するための断熱や省エネ設備のノウハウ、リフォーム実例、浜松エリアの気候に合った住まいのアイデアなどを分かりやすくお届けしています。

今回の実測結果

9時15分ごろ
内窓あり 27.1℃
内窓なし 33.0℃
差は5.9℃

左右を入れ替えた9時30分ごろ
内窓あり 29.5℃
内窓なし 34.4℃
差は4.9℃

ちなみに、冬にも同じ自宅で内窓設置前後の温度測定を行っています。

その時は、外気・リビング中央・窓際などの温度を継続して測定しました。 内窓を取り付ける前はリビング中央と窓際で温度差がありましたが、取り付け後は窓際の温度がリビング中央に近づき、室内の温度ムラが小さくなっていることを確認できました。

冬に続き、今回は「では夏はどうなのか?」を実際に測ってみました。

高丘の住宅は南東・南西向きの窓が多い

窓の様子:南東面1

今回実験したのは、浜松市中央区高丘にある私の自宅です。

高丘周辺は道路が碁盤の目状に配置されていますが、その碁盤の目自体が南北方向からおよそ45度振れています。

そのため、道路に沿って建てられた住宅では、窓が真南を向くというよりも、南東側や南西側を向いているケースが多くなります。

私の自宅も同じです。

今回は朝の時間帯の実験でしたので、強い日差しが当たっていた南東面の窓を選びました。


同じ窓で「内窓あり」と「内窓なし」をつくって比較

実験環境①1

実験日は8月21日の午前

室内ではエアコンを27℃設定で運転しており、リビング中央部の室温は26.5℃でした。

本来なら内窓を取り外して比較する方法もありますが、取り外しには手間がかかります。

そこで今回は、引違いの内窓を半分開け、

① 内窓あり

② 内窓なし

という2つの状態を、一つの窓の左右につくりました。

別の部屋や離れた窓で比べるのではなく、同じ窓、同じ方角、同じ時間帯の日差しの中で比較できるのが、この方法の良いところです。




  

9時ごろ|28.8℃と34.4℃

まず、9時ごろに温度を確認しました。

内窓あり 28.8℃

内窓なし 34.4℃

差は5.6℃


  

思っていた以上に大きな差が出ました。

ただ、この時点では「内窓なし」側の温度計を外窓のすぐ内側に置いていました。

内窓なし側の温度がかなり高くなったため、 「測定する位置のわずかな違いも影響しているのではないか」 と考えました。

そこで、「内窓なし」側の温度計を少し室内側へ移動し、内窓あり側と同じ内窓下レールの室内側付近に測定位置をそろえました。


実験環境②1

9時15分|27.1℃と33.0℃

測定位置をそろえた状態で、9時15分ごろに確認しました。

内窓あり 27.1℃

内窓なし 33.0℃

差は5.9℃

温度計を少し室内側へ動かしたことで、内窓なし側は34.4℃から33.0℃へ下がりました。

それでも、内窓あり側との差は5.9℃ありました。

特に印象的だったのが、内窓あり側の27.1℃です。

エアコンの設定温度は27℃、リビング中央部は26.5℃。

強い朝日が当たっている窓際にもかかわらず、内窓の室内側はエアコン設定温度とほぼ同じ温度でした。

一方、そのすぐ隣の内窓を開けた側は33.0℃。

同じ窓なのに、内窓があるかないかで窓際の温度が大きく違いました。

  

左右の条件も入れ替えてみました

実験環境入れ替え

ここでもう一つ確認しておきたいことがありました。

最初に内窓ありとして測っていた側の方が、室内のエアコンにやや近い位置にありました。

そのため、 「内窓の効果だけではなく、エアコンとの位置関係も影響しているのではないか」 という可能性があります。

そこで温度計の位置はそのままにして、今度は内窓の開閉だけを左右逆にしました。

それまで開けていた側を閉め、閉めていた側を開けます。

9時30分|左右を入れ替えても4.9℃差

約15分後の9時30分ごろ。

内窓あり 29.5℃

内窓なし 34.4℃

差は4.9℃

左右を入れ替えると、内窓あり側は27.1℃から29.5℃になりました。

このことから、最初の測定ではエアコンとの位置関係など、左右それぞれの環境差も多少影響していた可能性はあります。

しかし、左右を入れ替えても内窓を開けた側の方が約5℃高いという結果になりました。

内窓の有無による違いが、かなり分かりやすく表れたと思います。

  

念のため温度計の個体差も確認

温度計の個体差計測

最後に、 「2台の温度計そのものに差があるのではないか」 という点も確認しました。

同じ場所に並べて比較すると、

  • 温度差 0.1℃
  • 湿度差 1%

でした。

今回測定された約5℃という違いに対して、温度計の個体差は0.1℃程度ですので、今回の結果を大きく左右するほどの差ではありません。

3回の測定結果をまとめると

時間 内窓あり 内窓なし
9時ごろ 28.8℃ 34.4℃ 5.6℃
9時15分ごろ 27.1℃ 33.0℃ 5.9℃
9時30分ごろ 29.5℃ 34.4℃ 4.9℃

内窓は「部屋を冷やす」のではなく、外の熱を伝えにくくする

今回の結果を見て、一つ注意していただきたいことがあります。

「内窓を付ければ室温が5℃下がる」という意味ではありません。

今回測っているのは、強い日差しを受けている窓際の温度です。

住宅全体の室温は、窓の大きさや方角、断熱性能、日射量、エアコン能力などさまざまな条件によって変わります。

それでも今回、

  • 同じ南東面の窓
  • ほぼ同じ時間帯
  • 同じ室内
  • 測定位置をそろえる
  • 内窓あり・なしを左右入れ替える

という比較をしても、内窓あり・なしで約5℃の違いが確認できました。

つまり内窓はエアコンのように部屋を冷やすものではなく、

外から入ってくる熱の影響を、
室内側へ伝えにくくする

という役割をしていることが、今回の測定からもよく分かりました。

冬は「窓際の冷え」、夏は「窓際の熱さ」を抑える

冬に行った実測では、内窓を設置することで窓際の温度がリビング中央部に近づき、室内の温度ムラが小さくなりました。

そして今回の夏の実測では、強い朝日が当たる窓でも、内窓を閉めた側は開けた側より約5℃低い状態になりました。

冬は外の寒さの影響を受けにくくし、夏は外からの熱の影響を受けにくくする。

一年を通して、窓際の環境を室内側の環境に近づけてくれる。

これが、自宅で冬と夏の両方を測定してみて感じた、内窓の大きなメリットです。

まとめ|夏の内窓も、実際に測ると違いが見えました

今回、自宅の南東面の窓で測定したところ、

  • 9時ごろ 5.6℃差
  • 9時15分ごろ 5.9℃差
  • 左右を入れ替えた9時30分ごろ 4.9℃差

となりました。


最初から研究機関のように厳密な条件で行った実験ではありません。

測りながら「位置による違いがあるかもしれない」と温度計を移動し、「エアコンとの位置関係も影響しているかもしれない」と左右を入れ替えて確認しました。

そうして条件を変えて確認しても、内窓ありと内窓なしでは窓際温度に約5℃の違いがありました。


冬の実測では、内窓を付けることで窓際とリビング中央部の温度差が小さくなりました。

今回の夏の実測でも、窓から受ける熱の影響を内窓がかなり抑えていることが確認できました。


「エアコンをつけても窓の近くが暑い」
「朝日や西日が当たる部屋だけ暑い」


という方は、エアコンだけではなく窓から入ってくる熱にも目を向けてみてください。



住工房スパイスでは、静岡県浜松市を拠点として、
内窓(二重窓)設置や断熱リフォーム、窓リノベなど、
住まいの断熱・省エネ改修をご提供し、
「住んで快適、使ってエコ」な住まいづくりをお手伝いしています。

「冬の寒さ」「夏の暑さ」「結露」「冷暖房費」など、
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