【実測公開】内窓の効果は本当?浜松の築17年住宅で検証した断熱・防音と補助金の実例
はじめに|内窓を考えたきっかけ
国が補助金を出すほどの効果は本当なのか?
内窓というと、
「本当に効果があるの?」「数値ほど体感できるの?」 そんな声をよく耳にします。
国が補助金を出すほど推奨している内窓ですが、提案する側自身が実感していなければ、本当の意味で普及は進まない——そう考え、今回は自宅に内窓を設置し、設置前後で温度を実測することにしました。
体感だけでなく、 数字と暮らしの変化の両方から、内窓の効果を検証します。
我が家の断熱仕様と暖房の使い方
我が家の断熱仕様と暖房の使い方
築17年以上・アルミサッシ住宅のリアルな条件
まずは前提条件です。
【我が家の窓や断熱の状況】
- 築年数: 約17.5年(2025年12月現在)
- 既存窓: アルミサッシ+当時の一般的なペアガラス
- 外周: アルミ遮熱シート
- 屋根: 垂木間にグラスウール100mm
- 壁: グラスウール100mm
- 床: アルミ遮熱シートのみ(断熱材なし)
現在の高断熱住宅と比べると、 決して断熱性能が高い家ではありません。
暖房の使い方
- 暖房は基本的にあまり使わない
- 昨年はガスファンヒーターを 朝30分、夜数時間程度使用
- 今年は現時点までガスファンヒーターを出してすらいない
つまり今回の検証は、 暖房で無理に暖めた結果ではなく、窓性能の差がそのまま表れた状態と言えます。
設置前の環境と温度測定
窓は「味方」にも「敵」にもなる
内窓設置の約2週間前から、 以下の3か所で温度測定を行いました。
- 外気
- リビング中央
- 窓際(既存アルミサッシ付近)
測定を続ける中で強く感じたのは、 リビング中央部の気温はとても安定しているのに対して、窓際の温度変化がとにかく大きい ということ。
- ❌ 外気温に引っ張られる
- ❌ 日射の影響を強く受ける
- ❌ 同じ部屋とは思えない温度差が生まれる
つまり、暖かくて涼しくて 暑くて寒い
このとき、はっきりと感じました。
窓は、味方につければ快適になる。しかし、敵にすると一気に不快になる。
※補助金の最新状況も併せてご案内します
内窓が届いた!
ほぼ一軒分の内窓が届くとこんなボリューム感
11月28日、およそ3週間の納期を経て我が家に内窓が搬入されました。
- 1階分: 8窓(掃き出し窓:6窓、開き窓:2窓)
- 中2階分: 2窓(掃き出し窓:1窓、開き窓:1窓)
- 2階分: 10窓(掃き出し窓:6窓、開き窓:4窓)
開き窓ですと単純にその数分ですが、引き違い窓になると1窓で障子(ガラスとガラスの周りの枠を障子と呼びます。)が2枚になります。
我が家の場合は7窓が開き窓、13窓が引き違い窓ですので、障子が33枚になります。
サッシ枠は1窓で1梱包。
つまり53個の荷物が届いたわけです。
問屋さんの配達は基本的に玄関前まで。
無理を言って玄関内まで搬入してもらい、そこから大雑把に1階と2階の二部屋の3カ所に分けて駆け足で運搬。
いちばん重い掃き出し窓の内窓ともなると障子1枚で25キロ近くあります。
それを単純計算で53往復…
ですので1階の分はそのまま玄関に、中2階以上の分は気合で2階へ。
それでもおよそ30往復。
内窓を付ける前にもう暖かい…を通り越して暑い💦
いち早く内窓の効果を実感しましたw 運び終えると写真のような感じに。
内窓設置後の温度変化
実測データとグラフから見えた断熱効果
せっかく比較するのなら一発目は極端な条件下での計測をと思い、強い寒気が来るのを待っていました。
翌日から強烈な寒波がやってくるとの予報を受け、12月3日、家の約9割の窓に内窓を設置。
設置後は測定ポイントを追加し、以下の4か所で測定しました。
- 外気
- リビング中央
- 窓際
- 内窓と外窓の間
取り付け後のデータでは、明らかにリビング中央部と窓際の温度差が小さくなっています。
と同時に見ていただきたいのは、外気温と室内温度の差です。
11月20日から24日(緑の□)と取り付け後の12月8日~10日のリビング中央部は同じようなグラフになっています。
ですが、外気温が全く違います。
リビング中央と窓際の温度の差が小さくなり、内窓が外気温の影響を抑え込んでいるのがよく分かります。
グラフから読み取れたこと
| 設置前 | 設置後 |
|---|---|
| 窓際温度が大きく上下 外気・日射の影響を強く受けていた |
窓際の温度が安定 リビング中央に近い動き 内窓と外窓の間に「中間温度帯」が生まれた |
数値としては2〜4℃ほどの差。 しかし、この差が体感に与える影響は想像以上でした。
内窓の効果に驚いた!
体感して分かってはいたけど、グラフを比較して内窓の効果にびっくり。 検証してみましょう。
これほどまでに変化があるとは正直驚きです。
隙間風の正体⁉コールドドラフトとは?
内窓の取り付けをご希望されて訪問すると、お客様からよく言われることがあります。
『うち、隙間風がすごいのよ。』
そこで念のためサッシの隙間を確認するのですが、これといって悪い箇所は見当たりません。 そういったケースで起こってるのが、”コールドドラフト”という現象です。
【コールドドラフトの原因は”熱の対流”です】
冬季に断熱性能の低い窓ガラスが外気で冷やされ、その表面に接した室内空気が冷却されて重くなり、床方向へ流れ落ちる現象です。
これにより実際の室温以上に「足元が冷える」「すきま風のように感じる」といった不快感が生じます。 特に普通のペアガラスや単板ガラスとアルミサッシの組み合わされた住宅で起こりやすいのが特徴です。
冷気が床へ流れ落ちる現象。
我が家でも内窓設置前は、 このコールドドラフトが繰り返し発生していたと思われます。
実際にすき間風のような気流を感じ、対策を講じたこともあります。
【内窓設置後は…】
- 窓表面温度が上がる
- 冷気の発生原因が抑えられる
- 空気の流れが起こりにくくなる
- リビング全体の温度が安定する
結果として、 温度以上に「寒さ」を感じなくなった のだと思われます。
冬の室内でこんな風に気流が発生しているなんてなんか不思議ですが、考えてみれば当たり前の自然現象なんですね。
寝室で起きた変化とは?
いちばんうれしかったことがこれかもしれません。
内窓を取り付けると、外の騒音がスッとなくなる感覚があります。 実際に内窓を取り付けたお客さまも驚かれる方が多いです。 これは内窓の防音効果です。
我が家に取り付けたときには、多少静かになったなと感じたものの、取り付けに一生懸命だったので気にしている暇がありませんでした。 驚いたのは翌朝のこと。
『めっちゃ熟睡できた!!』
超快眠で、寝起きスッキリで、朝から心も体も元気いっぱい。 翌朝も、その翌朝もスッキリ快適に目覚めました。 室温が安定したことも当然あるとは思いますが、私が感じたのは『静かさ』です。
- ✅ 車の走行音
- ✅ 風の音
- ✅ 夜間の生活音
完全に消えるわけではありませんが、 意識に上らなくなった のです。
結果として、
・夜中に目が覚めない
・朝までぐっすり眠れる
断熱だけでなく、 暮らしの質そのものが向上した と実感しています。
リフォーム屋さんは意外と頭も体も、そして心も使うのでw、これが私にとってはいちばんうれしい内窓効果かもしれません。
※補助金の最新状況も併せてご案内します
内窓の費用と補助金|浜松市で活用できる実例
今だからこそ現実的な選択肢
[画像:ChatGPT Image 2025年12月13日 18_30_28]
内窓を検討する際、 多くの方が一番気になるのはやはり 費用 だと思います。
ここでは、 実際に我が家で内窓を設置した場合の数字をもとに、 「補助金を含めると、どう見えるのか」 を整理します。
我が家の場合の内窓費用(実例)
今回設置した内窓は、 家の約9割にあたる 20窓 分 です。
金額を整理すると、次のようになります。(※税抜き参考金額)
- 内窓20窓 定価合計: 約 204万円
- 内窓値引き: 約 72万円
- 取付工事費: 約 22.5万円
- 内窓工事費込み金額: 約 154.5万円
- 補助金想定額: ▲ 約 77万円
- 実質負担額: 約 77.5万円
定価だけを見ると「高い」と感じるのは自然
正直に言えば、 定価204万円 という数字だけを見ると、 「内窓って高いな…」と感じる方がほとんどだと思います。 実際、 この段階で検討をやめてしまう方も少なくありません。
ですが、 内窓は 補助金を前提に考えるリフォーム になりつつあります。
補助金を含めると、見え方が大きく変わる
今回の補助金想定額は、 約 77万円。
これは、工事費込みの総額(約154.5万円)に対して、 約50%もの補助 が出る計算です。
つまり、 実質半額 で一軒分(20窓)の断熱化ができるということです。 窓1か所あたりの実質負担額で考えると、
77.5万円 ÷ 20窓 = 約 3.8万円 / 窓
掃き出し窓から小窓まで含めての平均ですが、 「1窓あたり約4万円で、冬の寒さと騒音から解放される」 と考えると、一気に現実的な選択肢に見えてこないでしょうか。
光熱費の削減効果(エアコン効率の向上など)を加えれば、さらに数年で「元が取れる」投資とも言えます。 補助金制度が充実している今こそ、検討する絶好のタイミングなのです。
使ってみてわかったデメリットと対策
良いことばかりを書いても信憑性に欠けますので、 実際に設置して生活する中で感じた 「不便な点」 も包み隠さずお伝えします。
- 掃除の手間が増える
窓が二重になるので、当然ガラスを拭く面も二倍になります。 - 開け閉めが二度手間
換気やベランダに出る際、二つの鍵を開け、二枚の窓を動かす必要があります。 - 部屋が少し狭くなる(ふかし枠の影響)
既存の窓枠の奥行きが足りない場合、内側に窓枠を出す「ふかし枠」が必要です。数センチですが、家具の配置に影響が出る場合があります。
個人的な感想としてのデメリット
今年から窓が二倍に増えました。 少し憂鬱です。 内窓効果で窓が汚れないとか…そんなことを期待しています。 実際内窓はそれほど汚れないのではないかと…勝手に思っています。
◆ 我が家で感じたデメリットはそんなところでしょうか。
①の毎日使う窓と⑥は少し大変ですが、その他はそれほどでもないかなと感じています。 その他、お客さんから聞いたデメリットは、別のブログでまとめたいと思います。
それでも、内窓が手放せなくなった理由
― 快適さが勝った ―
ここまで、内窓を付けて「何が変わったのか」を、実測データと体感の両方で追ってきました。
窓際の温度差が小さくなり、コールドドラフトの不快感が減り、さらに防音で睡眠の質まで上がる。
正直、想像以上の変化でした。
一方で、使ってみると分かる“手間”も確かにあります。
引違い窓の開閉が増えること、家具の移動が必要になること、換気の工夫がいること、ふかし枠による圧迫感——。
内窓は「付けたら終わり」ではなく、住まい手が内窓に合わせる必要もあります。
だからこそ、内窓を検討中の方におすすめしたいのは、いきなり商品比較をする前に、まず 「自分の家の寒さの入口」 を特定することです。
たとえば次の3つを、一度チェックしてみてください。
- 冬の朝、家の中で一番ヒヤッとする窓はどこか
- 窓際に立ったとき、足元に冷気を感じるか(=コールドドラフトのサイン)
- 寝室で音や寒さがストレスになっていないか
ここが見えると、必要な対策が一気にはっきりします。
そして私の場合は、内窓の快適さを体感したからこそ、「もう元には戻れない」と思う瞬間が増えました。
快適になった分だけ、逆に“温度差の怖さ”が際立って見えるようになったのです。
最後に、その象徴のような話でお終いにします。
あなたはこの窓を開ける勇気がありますか?
開けるの怖い窓…
冬の内窓の快適さを実感している私が、実感してしまったが故に開けるのが怖くなってしまった窓があります。
それが、お風呂の窓です。
外がそれほど寒くない日(外気温9.7℃)の計測ですが、
- 🛁 ユニットバス内の温度: 27.1℃ (※ビニール袋に入れて計測)
- ❄️ 内窓と外窓の間の温度: 12.9℃
その気温差、なんと14.2℃...
冬の間は風呂の内窓は怖くて開けられません。
※補助金の最新状況も併せてご案内します
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